冷え性が試した冬の心地良さ
冬は風邪が流行ったり、メンタルも落ちやすい季節です。
ただでさえ冬は心と体に負担がかかる上、寒さが苦手な人にとってはダブルパンチと感じるでしょう。
私自身も筋金入りの冷え性。過去には冬になると冷えによる倦怠感で、メンタルも落ち込み鬱っぽくなった時がありました。
それがキッカケでメンタルを良い状態に保つ取り組みをしたり、自分の体質の弱点を住環境の工夫でカバーして人生の可能性を広げよう!そんな発想があり、今では私の譲れないスタンスになりました。
今回は冬を少しでも快適に、何なら楽しく、時にはトキメキさえ感じる、心地良い冬のインテリアや過ごし方についてご紹介します。
私が長年試して効果があったことや、冬の北海道の旅で感じた寒さの中に見出した心地良さがインスピレーションの素になっています。
冬は誰にとっても心と体にハードな季節
冬の寒さは私たちが意識している以上に、体や心に大きな影響があります。
寒さによって睡眠の質は落ちたり、血管に関わる病気も増え命を落とす人さえいます。
一方、心については「冬季うつ」という言葉もある位、落ち込みやすくなったり元気になれない状態も起こり得ます。
日照時間が短いことが精神に影響を及ぼしています。
つまり冬は他の季節とは勝手が違い、心と体にはハードな季節なのです。
インテリア以前のココロガマエ
寒さに強い人はあまり影響がなくても、体質や環境によっては、冬のダメージが大きく出る場合もあります。
そういう方は、まずアクセルを緩めてみて下さい。
他の季節と同じ感覚で、精一杯アクセルを踏まなくて大丈夫です。
そう思うだけで、少し肩の力が抜けませんか?
これはインテリアとは関係ないですが、一番大切な心構えかもしれません。
というのは私自身、「いつもと同じにしなくて大丈夫」と思えたことで、心に余裕が出て、冬の楽しみを見つける気持ちになりました。
その緩んだ気持ちで、冬とゆったり向き合うことがおススメです。
冬の素敵さを探しに北海道を旅した
最近、冬の北海道を旅しました。
寒く雪深い地域で、私のまだ知らない冬の楽しみ方や素敵さに気づきたいと思ったからです。
北海道という土地柄もあり、建物の中はぬくぬくでした。
当たり前ですが、冬に暖かい家があるということは、それだけで嬉しく元気が出る原動力となります。
なので、まずは家の中を暖かくして体感的に暖かくする。これはとても大切なことです。
のちほど、その対策にも触れますね。
そしてもう1つは、心理的な暖かさやぬくもりをプラスするという事です。
これは陽が暮れた暗い雪道を歩いている時に、カフェなどの明かりや湯気が見えると、心理的に暖かさを感じます。
体は冷えていても心の温かさを感じたことで、なんとなく体感的にも暖かくなった気がしました。
不思議ですよね。
冬の素敵さは心と体の心地良さから
北海道の旅を経て、冬との良いお付き合いは、体だけ暖まっても不十分。
心がほっこりと幸せを感じることで、本当の冬の魅力に気づけるのだと実感しました。
そして冬に素敵な思い出が出来ると、その記憶が冬を盛り立ててくれる気がしています。
現に私が、北海道での思い出によって、冬も悪くないわ。冬だからこそ味わえるトキメキもあるし。
そう今では思っています。
体感的に暖かくする
寒さと建物の作りは大きく関係しています。
隙間風が吹いたり断熱性が低いと、冷気は否応なくお部屋にやって来ます。
まずは窓やドアなどの開口部周辺に手を当てて、隙間風が入ってきたり、強い冷気を感じるかチェックしてみましょう。
もし強い冷気を感じたら隙間を埋めるテープやパネルを設置してみると良いです。
その上で、夜間は厚めのカーテンで覆うと良いですね。
カーテンは厚いほど、空気を取り込み断熱効果が得られます。
その観点で言えば、ブラインドやロールスクリーンより断然カーテンがおススメです。
冷気は下からやってくるので、床にはカーペットなどを敷きましょう。
カーペットの下には断熱性を高めるアルミのシートなども敷くとより一層冷気は遮断されます。
壁が薄くて冷たい外気が部屋の中に伝わりやすければ、外壁からなるべく離れた場所で過ごすことも効果があります。
そのような下準備をし、暖房器具をつけましょう。過剰な節約意識で寒さを我慢するのは本末転倒です。
かと言って、Tシャツ1枚で過ごせるほどお部屋を暖め過ぎるのも自然環境面からは疑問を覚えます。
適切な室温で暖かいホームウエアを着て過ごすことが、私たち人間の体的にも、地球の健康面でも良いと思います。
(地球環境に負荷をかけすぎるのは、自然災害の巨大化となって、私たちの身に返ってきてしまいますから…)
1つ1つはとても地味ですが、寒さの原因を知り適切に対処して、着るもので暖かさを上乗せする。
これはコストもそれほど掛からない現実的で有効な方法です。
心理的に暖かくする
私の冬の北海道は、炎のような温かくて美しい明かりの印象が強く残っています。
北海道では実用的なシーリングランプ(天井にピッタリくっついているタイプ)や、壁面や天井面をほんのり照らす間接照明はあまり見かけませんでした。
特に小樽ではガラス工芸のお店も多く、良く目にしたのはガラスのペンダントやガラスランプ。
寒い夜道から室内のそれらの照明を目にすると、心はもちろん体まで暖かくなった気がしたのは、炎のイメージに結びついていたからかもしれません。
炎の心理効果を調べてみると、リラックス効果がありました。
また誰かと一緒にいる時は、相手を理解しようという気持ちも増すようです。
私の場合は一人旅でしたが、きっと自分との心の会話をしていたのでしょうね。
「明かりが美しいね!なんだか心だけでなく、体も温かくなった気がするね」みたいに。
暑い時は開放的な気持ちになり心は外に向きがちですが、寒いと自分の内側に気持ちが向き、炎を介して自分との温かいコミュニケーションが生まれたのでしょう。
炎を感じさせる明かりの他には、天然素材感や手作り感を醸し出すデザインも良く目にしました。
必ずしも天然素材や手作りではないと思うのですが、そういう風に見えるだけで十分役割を果たしています。
カフェで過ごすことも多かったのですが、カップやお皿は厚手で、ぽってりした形。
少し不揃いな感じがする所に、手作り感が漂い温かみがプラスされます。
シャープで洗練させた質感はカッコよいのですが、クールさが漂い少し寒々しい印象になります。
カップが薄手だと暖かい飲み物も冷めやすいですから、厚手のカップは実用的で理に適っていますよね。
そして厚めでフワッとしたブランケット。
大地や植物を感じるアースカラーなどのカラーリング。
これらのデザイン要素も温かさを更にプラスしていました。
ふと感じたのは、温かさを感じる要素はテンコ盛りでなくても大丈夫ということです。
寒さとのコントラストで少しでも温かい要素がプラスされると、グッと温かい印象になっていきます。
できれば一カ所に集中させるより、温かい要素をそこここに点在させるのが良いでしょう。
冬のぬくもりアップのインテリア&ライフ
温かさを演出するお家のインテリアであれば、オレンジ色の明かりのスタンド、またはキャンドルを灯し、ぽってりとした厚手のカップで暖かい飲み物を飲む。
(暖色のアースカラーだったら更に温かさアップ!)
見た目も実際に使った感じも温かいブランケットを使い、足の接する部分にはラグを敷く。
可能であれば窓から離れたお部屋の中央で、こんな風に過ごすのは素敵な冬の過ごし方だと思います。
(美味しいお鍋があれば最高ですね!)
まとめ
体質的に寒さが苦手だとしても、寒い冬をパスすることは出来ません。
南半球や沖縄などで避寒するのでなければ、少しでも体が楽に、そして心地良く過ごせる工夫をするのがおススメです。
まずはご自分の体質的なウィークポイントを知った上で、それを体質改善と共に住環境でカバーをする。
その上で心地良さや楽しさを感じるお部屋の雰囲気づくりをする。
そして身も心も温まるような時間の過ごし方。
そんな色々な要素をミルフィーユのように重ねることで、冬の幸せは感じられると思います。
まずは体の力を抜き、時にはスローペースを自分に許してあげることから始めてみて下さい。
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