地震大国の日本
今や対策すべきは地震だけではありません。
台風や水害などの自然災害も頻発するようになり、インテリアというデザイン的な要素だけでなく、防災という安全な住環境の意識が欠かせなくなりました。
特に睡眠中は無防備だし、何かあってもすぐに対応が出来ない状況になりがちなのが寝室です。
寝室の防災対策は優先度が高いと思って下さい。
そうは言っても面倒…
腰が重い…
いつ来るかわからないのに、なかなかやる気にならない…
そう感じている方にも、防災対策した寝室にはメリットが沢山あります。
日頃の睡眠の質がアップする要素も兼ね備えているのですよ。
あなたの大切な命を守る為、そしてより質の高い睡眠で人生を謳歌する為にも、防災&快眠と一石二鳥の寝室づくりをご紹介します。
まずは背の高い棚の対策を
日本に住んでいるからには、住環境を考える時、地震の時の安全性は考えると思います。
多くの方にとって、高い棚を固定せずに置くことは危険だと感じるでしょう。
もし、あなたが背の高い棚を固定せずに寝室に押しているならば、何かしらの対策を取りましょう。
一番確実なのは、大きな棚を寝室の外に出すことです。
ワンルームなどで、別の部屋に移動が出来ない時は、固定し、またレイアウトも見直して下さい。
背の高い大きな棚が寝室に向かない理由 地震編
地震の観点から言えば、倒れてきたら危険。この一言に尽きます。
辺り所が悪ければ命に関わるかもしれませんし、命に別状はなくても足などを負傷して逃げられないという場合もあります。
そうなると、今度は逃げられないことが次なる悲劇の引き金になることもあります。
つまり背の高い棚を寝室に置くことは命の危険に関わる素の1つなのです。
そもそも、倒れてくるものがなければ、今リストアップしたような危険な目には遭わないのですから。
背の高い大きな棚が寝室に向かない理由 心理編
背の高いものはどうしても圧迫感があります。
圧迫感のある状態で、心地良い・リラックスできると感じる方は少数派でしょう。
リラックスして副交感神経が優位な状態で良い睡眠に向かえます。
圧迫感は緊張感や不安な気持ちにさせ、交感神経を刺激しやすい環境でもあるのです。
ましてや、その棚の中に「目障りなモノ」やふと目に留まったモノで心配事を思いだす引き金になったら、眠れなくなってしまします。
やむを得ず、背の高い棚を寝室に置く時の注意
ワンルームや個室などで、寝る部屋が寝室専用にならない場合も実際は多いです。
そんな時は棚の置き場所を見直してみて下さい。
絶対に避けたいのは、ベッドやお布団を敷くスペース(寝床)に倒れてくる場所です。
そしてもう一つ避けたいのが、扉周りです。
ドア付近は、何かあった時の逃げ口になります。
逃げ出したいのに、倒れた棚でドアが開かないとなっては、危険なので、棚が倒れてドアや窓の開閉を妨げることがないように気を付けて下さいね。
また、棚にモノをどう仕舞うか?という収納方法も大切です。
重いものは下の段に。
これは重心が下になると安定しやすいからです。
割れモノは落下すると危険なので上の方には置かないのが鉄則ですが、寝室では極力割れ物は避けるのをおススメします。
窓周り対策
寝室の一番のワレモノと言えば、窓ガラスですよね。
本来、窓ガラス付近に寝床を持ってくるのは、あまりおススメできません。
というのも、音・光・冷気などは開口部から入って来ますので。
窓周りに寝床があると、外部の影響を受けやすくなり、睡眠の質に関わることもあり、窓から離れた場所に寝床があるのが理想です。
とは言え、マンションは窓に面した寝室も多いので、安全性と快眠を高める窓周り対策を対策をご紹介します。
最近の自然災害では、大風で窓ガラスが割れるということ頻発しています。
窓ガラスが割れる事も考慮し、カーテンを閉めることもお忘れなく。
カーテンなどのウィンドトリートメント
カーテンやブラインドなど、窓を覆う総称をウィンドトリートメントと言います。
大きな面積ですし、インテリアとしてデザイン重視で選ぶ方もいらっしゃるでしょう。
実はカーテンは色んな機能を兼ね備えたタイプもあります。
カーテン選びはデザインだけでなく、機能面も考慮して選んで下さいね。
カーテンをおススメする理由
シャープなインテリアが流行っているので、ブラインドなどを選ぶ方も増えています。
もしあなたが睡眠の質を高めたい!と思っているのであれば寝室はカーテンをおススメします。
寝室にカーテンをおススメする理由は、種類も多く、扱いやすく、防災や快眠の面で有利になる要素があると感じるからです。
言うなれば、一つで二度、三度おいしい。そんな感じです。
防災面では、万一ガラスが割れても、カーテンが破片が飛び散るのを
防いでくれるからです。
ブラインドを下ろすことで、もちろん飛び散り防止になりますが、カーテンは布地をピンピンに張って吊るさないので、カーテンのひだが、衝撃を和らげてくれるのです。
木製ブラインドなどの硬い材質だと、ブラインドに当たったことで、ガラスが更に割れることも考えられますから。
それと少し専門的な話になりますが、ブラインド類は設置の仕方や構造によって、隙間が出き、その隙間から光が漏れることもあります。
一方、カーテンの場合は、実際の窓の大きさよりもカーテンの方が大きめに仕立てるので、窓面全面を覆うことが出来ます。
全体的に覆うことでカーテンが緩衝材となり、冬の冷気・光・音を軽減してくれます。
雨戸を付けている場合は、カーテンに限らずお好きなスタイルで選んで頂いても良いでしょう。
(少しでも音・冷気を避けたい時は、カーテンがおススメです)

より快適性をアップする方法
更に安全性や快適性をアップしたい方は内窓を付けたり、戸建ての場合は雨戸を付けるのも良いかもしれません。
内窓を付けることで、本来の窓と内窓の間に空気層ができます。
それにより外気の温度の影響が受けにくくなったり、防音対策にもなります。
つまり快眠できる要素もプラスされるという訳です。
雨戸を付けると大風でモノが飛んで来た時に、窓ガラスをガードしてくれます。
光も通しませんし、防犯面からも安心できます。
通風できるタイプを選ぶと、自然の風の心地良い季節は窓を開けつつ、防犯も考慮した寝室になります。
床材
フローリングが一般的になっていますが、カーペット類にするとより安全性が高まります。
万一モノが落下したり、ガラスが割れても、フローリングよりも飛び散りが少ないですし、衝撃が軽減できるからです。
またフローリングよりも振動や音の吸収もしやすいので、安全面以外の観点からも寝室のカーペットはメリットが多いです。
照明
寝室で特に避けて欲しいのは、割れやすい素材や重い照明器具です。
いずれも落下した時のリスクが大きいからです。
シャンデリアなど天井から吊るすタイプだけでなく、スタンドタイプも割れる素材や傘の部分が大きかったり、重いものはバランスが崩れやすく転倒のリスクが高まります。
どうしても気に入っている器具ならば、リビングで使ったり、寝床から離れた場所で使うようにしましょう。
最近は防災の時でも使える充電式の照明もあり、いざという時に重宝しそうですよ。

まとめ
防災対策は「これだけやれば絶対に大丈夫!」という確実なことはありません。
というのも、想定外の大きさや予測が立たないことも多いからです。
日頃から防災の意識を持つこと。
また対策した分だけ、確実に安全性が高まり安心に繋がります。
この日頃の準備が、いざという時に安心して動ける力になります。
防災対策が快眠環境にも繋がりますので、ぜひ、気づいた所から対策してみて下さいね!
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