レジリエンスとは
最近よく耳にするレジリエンスという言葉。
「回復力」「復元力」などと訳され、
ストレスなどの外的な刺激に対する
回復力や復元力と言った意味合いです。
レジリエンスが高い人は不測の事態でも
回復が早くストレスに強い人と言えます。
今は時代の変化が早く、そして大きく、
また先が見えない時代でもあります。
つまりストレスにさらされる状況が
以前よりも増えているのです。
外的な刺激なので、自分で防ぐにも限界があります。
防ぐことで精いっぱいになってしまっては、
それだけでエネルギーは消耗し、
やりたい事に向かうエネルギーが枯渇しかねません。
ここは防ぐことよりも、回復力をアップさせることに
フォーカスした方が得策です!
回復力がアップすれば立ち直りが早くなるので、
逆境にも強くなり、失敗を恐れず
色々チャレンジできるようにもなるでしょう。
レジリエンスとは単にストレスに強いだけでなく、
何かを成し遂げたり、自分の可能性を広げる為の
大切な要素なのです。

遊び心がレジエンスを高める1つの要素
レジリエンスの高い人は、楽観的な見方ができる
という特徴が挙げられています。
と言っても見たくないものは見ない
(ネガティブな事から目を反らす)というのではなく、
ネガティブな事に対しても楽観的な視点でも
捉える事が出来るという事です。
では楽観的になれば良いのね!と思った所で、
具体的に何をしたら良いの?と思いませんか?
そんなお悩みを持つ方の1つの方法として、
遊び心のある環境に身を置く、そんな方法をご提案します。
遊び心を誘発しそうな環境、
つまりインテリアで楽観的な感覚を
浸透させようという企みです。
「楽しく観る」と書いて楽観。
楽しく観るには遊び心があってこそ。
遊び心とは?
超ネガティブ思考で不安な日々を送っていた時、
必死にポジティブ思考を身に着けようとした
時期がありました。
ポジティブ思考になる為の方法を考え、試した結果、
遊び心が育ったのです。
これが超ネガティブ思考から抜け出せた
一番の要因だと思っています。
遊び心。
ちょっと掴み所がないので、
当時の私は次のように置き換えていました。
・完璧でなくて良い
・真面目をやめてみる
・くだけてみる
・ふざけてみる
・面白可笑しく考えてみる
こんな事を意識した結果、遊び心が育った気がします。
遊び心が育つと
先にも書きましたが、打たれ強くなります。
それは苦しいことや辛いことを正面からとらえ過ぎず、
ちょっと斜めから見てみる。
そうすると、見方によっては可笑しく思える
(時に自虐的でも)
このちょっと肩の力が抜ける感じが良いのです。
そう思えた瞬間から、
ネガティブな事しかないと思えたことの中にも、
実はプラスの側面があった事に気づくのです。
その小さなプラスの側面が希望になり、
モチベーションになり、
立ち向かえるようになる。
そんな感覚です。
打たれ強くなり逆境に強くなると、
「私ならばきっと大丈夫!」という自信も芽生えてきます。
自己肯定感やセルフイメージのアップですね。
自信が持てるか否かで、人生の充実度、
豊かさ、幸福度など、
あらゆる事に大きな差が生まれます。
遊び心を育む環境とは?
ちょっと想像してみて下さい。
無機質で飾り一つない殺風景な空間。
窓にはグレーのカーテンがかかっていて、
昔ながらのグレーのスチール製の事務椅子が並べられた部屋。
もう一つは明るくて解放感のある空間。
窓にはニワトリとひよこちゃんのプリントのカーテン。
テーブルは卵型、カラフルで色違いの椅子が
ポンポンと並べられた空間。
2つのお部屋で過ごす感情は、
全く同じでしょうか?
もし仕事でミスをしてしまった時、
どちらの空間で過ごしたいと思いますか?
その理由はなぜでしょうか?
理由は色々あるかと思いますが、
多くの人は後者のお部屋だと思います。
あなたはどうでしょうか?
遊び心の視覚化
あなたは遊び心と言われたら、
どんな色づかいをイメージしますか?
また形はどうでしょう?
どんな材質でしょうか?
固い?柔らかい?
それともあまり気にならないでしょうか?
この質問に対する答えをインテリアとして
取り入れると良いですよ。
遊び心 色
遊び心を色で表すとどんな色合いでしょうか?
地味な色ですか?それとも派手な色ですか?
または単色ですか?
それとも複数の色からなる
カラフルな色使いでしょうか?
多くの方は白・グレー・黒と言った
モノトーンの組み合わせよりも、
南国の花やスポーツのユニフォームのように
はっきりした色(ビビッドな色)の方が
楽しく感じられるのではないでしょうか?

モノトーンは赤・青・黄色というような色味がないので、
発想が広がりにくく、考えが集中しやすくなるでしょう。
となるとネガティブな事があった時、
他の要素に目が向きにくく、
その気持ちに集中して長引かせる可能性があります。

カラフルな色は発想が広がり、
ネガティブな気持ちから抜ける糸口にもなります。
そうは言ってもカラフル過ぎると
気分散漫にもなるので、さじ加減は大切ですよ。
遊び心 形
またイメージしてみて下さい。
白い壁の2つのお部屋があります。
それぞれ白木のテーブルが2つあります。
1つは真四角。
四隅には丸みがなく折り紙のような真四角です。
もう一つは、ちょっと変わっていてドーナツ型。
この2つのテーブル、同じ素材・同じ色なのですが、
同じ印象に感じるでしょうか?
今日の仕事のミスを振り返り、
これからの事について考えました。
どちらのテーブルで考えたいでしょうか?
私の場合は、真四角とドーナツ型だと
確実にモードが変わります。
真四角だと、必要以上に深刻に受け止めてしまいそうです。
人によっては自分を責めてしまうかもしれません。
ドーナツ型だと大らかな気持ちになれそうです。
「失敗だってするよね。人間なんだから」と。
形の影響の度合いは人それぞれだと思いますが、
「私には影響ありそうだな…」
そう感じた方は形にも、こだわってみて下さい。
遊び心 素材
同じ色と形でも素材を変えただけで、
ガラッと印象が変わることがあります。
もし、色と形で冒険できないようならば、
ちょっと珍しい素材を取り入れてみるのはどうでしょう?
例えばプラスチック素材の椅子やテーブル。
定番の形・色でも異素材を組み合わせたデザインのものは、
新鮮な雰囲気を醸し出します。
今までの「ド定番」を外して、今までなかった要素、
できればウキウキするようなデザインを選ぶ事は
遊び心を育む近道と言えます。

椅子1脚でも良いし、オブジェを飾るのでも良いです。
いつもは選ばないクッションカバーを
1枚だけ選んでみてもOKです。
手軽にポストカードを数枚飾るだけならば、
コスト的にもかなり抑えられます。
慣れてきたら、遊び心のある要素を増やしてみるとか、
クッションカバーやポストカードなど、
コストのかからないものを複数変えてみる。
気軽に変えていく姿勢、
何よりも楽しんで取り組むこと自体が、
遊び心もレジリエンスも高めることに繋がります。
もし色んな事を試しても、自分を責めてしまったり、
気分の落ち込みが強くてネガティブを引きずりやすい方は、
インテリアだけでなく同時にマインドも変えていきましょう。
マインドを変える時に、
インテリアが後押しをしてくれるはずですよ。

まとめ
遊び心は、さじ加減が大切です。
一番わかりやすいのは色ですが、
カラフル過ぎては落ち着きません。
「過ぎるは及ばざるがごとし」となってしまいますから。
自分が心地良いと思う。
または慣れているゾーンを意味する
コンフォートゾーンという言葉があります。
あなたのコンフォートゾーンから思い切って離れた要素を1つ、
取り入れてみて下さい。
コメント